2019年08月21日
葬儀の際に玄関に張り出す忌中とは
玄関先や門などの前に張り出す張り紙を忌中紙と言いますが、近年ではあまり見なくなっており意味をしっかり理解している人も少なくなりました。張り出すかは地域による違いや考え方の違いもあり、一概に張らなくてはならないというわけではありません。
本来は通夜や葬儀の日程が決まったら、その日程や時間などを記載して真ん中に忌中と書きますが、近年では自宅葬儀の過程が減ったこともあり、これを張ることにより自宅を留守にしていると不特定多数の人に知られることになり、物騒という防犯面からも張り出さない人が増えています。
そのほかにも身近な人と気軽に連絡が取れるようになったことや、近所付き合いが減ったことも、張り出さなくなった理由の一つと言えるのではないでしょうか。本来から四十九日の忌明けまで貼っておくことが一般的でしたが、現在は都市部などでは貼らないことが一般的になっており、貼っても葬儀終了後にすぐにはがす家庭がほとんどとなりました。
地域による違いや親族間の考えなど、様々な理由から張るのか張らないのかを判断するべきであり、時代に合わせて葬式に関するしきたりやマナーも変えていくことが大切ということは、頭においておきましょう。