日本で葬式やお通夜は、死者を悼むための物であり、厳粛な雰囲気で行われるのが一般的です。服装規定をはじめとして、多数の厳格なマナーがあるのも、使者を送るためとして実行されています。しかし、国が変われば常識が変わることも珍しくありません。イギリスでは服装規定がありません。基本的にブラックフォーマルといわれる黒っぽい服装を身に着ける人が多いですが、バッグや靴の素材、コートに至るまで厳格な規定がある日本とは異なります。
もちろん、イギリスでも遺族の希望や故人の信仰していた宗教、遺言によって左右されることもしばしばあります。亡くなった方がピンクが大好きで、葬儀の参列者はピンクの服で送る事と書かれていた場合、個人の意思に従うのが一般的です。但し、貴族の称号を持っている家系や、比較的富豪の家系の場合には厳格なマナーがある場合も少なくない為、事前に確認してから参列しましょう。
英国国教会を信仰している家が多く、宗教上の理由から、基本的に葬儀は亡くなってから1週間後の平日に行われることが多いといわれています。